どうも、七緑です。
前回に引き続き、インフェルノの設定案についてです。
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死ぬ事が全ての終わりではない。
物理的限界と精神的限界は同期しない。
物質界と精神界の繋がりは細く乏しいが、確実にある。
自身は物質界に存在していると信じてやまない私達には受け入れ難い事実だ。
物質界を容易に認識できる私達は、精神界の存在を肯定された瞬間、どこか遠くの私の知らない場所に未知の世界が広がっているのかと考えるのではないだろうか。
その感覚こそが、私達人類の精神界への道を邪魔する第一の要因なのだ。
そもそも、存在という言葉の認識を改めなければならない。
「存在する」とは、"ある環境によって人間の五感で感じ取れる何か"という定義によって証明された物ではない。
第六感。視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚以外の6つ目の感覚が我々には備わっている。
それは精神を認識する感覚。人の考えを直接感じ取る。文字や言葉を介さず欠損のない完全な形での精神を共有する事ができる。
それによって認識できる事柄もまた、「存在する」事の証明だ。
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この文を本編に組み込むかは未定ですが、やりたい事は結構ここに詰まっているような気もします。
現代の人は、身近な物だけを見過ぎている気がします。特に日本人は生活や価値基準が均質的になり過ぎですよね。他人が気になり過ぎる。その上でほんの少し他人より優れていたい。
凡人を自覚した個人がオンリーワンの称号を獲得するために生きる社会ではなく、自分は唯一無二の個人だと感じられる社会にしたい。価値観を変革したい。
インフェルノはそんな対比を孕んだ作品にしたいと思っています。
では、近いうちに。
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