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①魔術という設定

どうも、七緑です。

 

魔術という設定についてお話したいと思います。

まず、M.Iは現代が舞台です。

そこに唯一「魔術」という概念を取り入れて、ファンタジーとしています。体内に魔力を宿した魔術師が登場し、戦います。主人公は血筋的に魔術師としての適性があり、魔術により目的を達成します。

前述のルナーはメインヒロインとして登場します。M.Iでの目的は敵に囚われたルナーを助け出す事でした。

 

書き進めるに連れて、魔術という借り物の概念とテンプレ的なストーリーに嫌気が差し始めます。

 

魔術には憧れというか思い入れのようなものがあります。

 

世代的な問題なのでしょうか。

TYPE-MOON」作品と「とある」シリーズが私の中で影響が大きいように思います。いずれも魔術を学問的に捉えて、設定を深掘りする事により、世界観に広がりを持たせているところがとても好きです。

 

しかし、その影響が悪さをして、単なるマネに過ぎない劣化品になってしまいました。

執筆の途中からは、オリジナルの世界観へ昇華させるためにもがき苦しみました。

結果、長ったらしい説明による"魔術"の解釈を付け加える事で一応立て直したと考えていましたが、「そもそもこれ魔術って言葉借りなくて良いのでは?」という身も蓋もない考えに至り、敢えなく執筆を中断する事になります。

 

設定の表層を掬い取って、自分の器に移し替えただけに過ぎなかったのです。

M.Iの執筆開始時から、相当気を付けていた箇所でしたがそれでも咀嚼して抽象化から、再度具体化するという作業が満足に出来ていなかったのです。

 

誤解を恐れずに言うなら、魔術という単語を持ち出す時点で、浅はかでした。

世界観構築の大部分を他人に任せているようなもので、オリジナリティを後から付加しようというのも間違いだったと反省しています。

 

次回はこの続きからお話したいと思います。

では、近いうちに。