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「100分de名著」をみるよ

どうも、七緑です。

そろそろ花粉の気配を感じつつあります。とても嫌な季節です。


最近私は「100de名著」という番組にハマっています。25分間を4回で一冊の本を紹介するというNHKの番組です。第一回がマルクスの資本論と、名前は聞いたことあるけれど、手に取ったことはないという人が多そうなお堅い書籍を取り扱います。


ちょうどこの番組のコンセプトと、私の最近の関心がマッチしているので、楽しんでいるところです。全部で400回分以上ありますが、まだ見始めたばかりなので見終えるのは当分先になりそうです。

この番組を見ようと思ったキッカケは、宇野常寛さんが遅いインターネットで吉本隆明という思想家を論じていたからです。

吉本隆明といえば、共同幻想論らしいのですが、無知な私には馴染みがありませんでした。しかし、宇野さんの語るその共同幻想論には、とても関心を持ちました。

当時を表す的確さと現在と隔たる価値観のズレのようなものは確かに感じます。だからこそ、戦後を生きた吉本隆明が何を考えていたのか気になったのです。

そこで私は、吉本隆明の共同幻想論をAmazonで調べましたが、活字が苦手な私が読み終えられるような代物では無いと感じ、断念しました。次に、Audibleで検索を掛けて、吉本隆明の書籍を聴けるかどうか調べたところ、共同幻想論はおろか、他の本に関しても存在しませんでした。代わりに、本人の講義のようなものを録音したものが沢山ありましたが、あまりにも音質が悪く聴き取れないために、それも断念しました。

半ば諦めながらも、Google検索をしたところ、この「100de名著」に出会ったわけです。

共同幻想論について有識者が解説してくれるという内容で、非常に分かりやすかったです。吉本隆明は戦後の日本を生きる人々に疑念を抱き、日本の成り立ちを理解する事で、その人々や日本という国を知ろうとします。その後、人はどうあるべきか説くわけです。

遅いインターネットでは、この共同幻想論をベースに考えを展開していく章がありました。内容としては面白いけれど、解釈的に不安だったので、それらを補強するために「100de名著」を視聴したというお話でした。


では、近いうちに。