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菅野ひかりについて考える

どうも、七緑です。

菅野ひかりという人物について、深掘りしてから本文を書き進めようと思いました。

彼女の振る舞いが後にどう関係してくるのか、分からないまま進めるには、重要なキャラ過ぎるので、慎重に進めていきます。



菅野ひかりは、警察に協力する人物の1人です。物語の主人公である山井と行動を共にし、事件の真相に迫ります。


菅野は、悠遠なる霊域に辿り着き、その記憶を保ったまま生き残っています。

それは、同様に霊域に辿り着いた者たちの中では、非常に珍しいケースです。通常は、その時点で自我が崩壊するか、記憶を喪失するか、悲惨な形で変死します。

ある人は祟りだと言ったり、ある人は病気だと言います。


しかし、菅野にそのような症状が出ることはなく、ただぼんやりと向こう側の世界の記憶を夢として捉えて、日常生活に戻ることができました。

心的被害もありません。

それは、恐怖体験ではなく、不思議体験でした。好奇心をすら掻き立てる体験でした。

少なくとも現時点では、菅野にとって、一連の事件の調査に協力することが、自身の身に危険が及ぶかも知れないという予感に繋がることはありません。


悠遠なる霊域という呼び方は、境常神道的な呼び方ですから、菅野が知るよしもなく、菅野は自身の感覚から「神聖な場所」という呼び方でその体験を語ります。


菅野のバックボーンについては、悩みどころです。精神が不安定になったことで、幻覚を見たという考え方は定番な気がしますし、人類社会に毒された感覚のように思えます。コズミックホラーを意識する上で、人間発信の要因が恐怖体験を促すという構図は避けたいと思います。

現時点で、菅野をはじめとしたこの地域に暮らす人間が、悠遠なる霊域に導かれる理由として考えているのは、信仰心が関係すると良いのかなと思っています。神々は、信仰心の無い人物を悠遠なる霊域に導きます。それは信仰心を煽るイメージを脳に直接転写しているようにも感じられます。


菅野の信仰心の無さは、どこから来るのか。

両親の影響というのが、無難かと思います。両親が倫理降神会へ入信し、その後行方不明となっただとか、悲惨な死を遂げたなど、信仰心を裏切るような末路が、菅野の信仰心の無さに繋がってくるでしょう。



今回はこんな感じで。

では、近いうちに。