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カラー&ライト

どうも、七緑です。


今日は、最近読んでいる本について話します。

カラー&ライトという本を読んでいるところでして、まったく知らなかった情報が書かれていたので、復習の意味も兼ねて記録しておきたくなりました。


順応とコントラストというページがありました。ここでは、色に関する感じ方には人間の持っている目の機能の特性が出ているという内容が書かれています。


目が錯覚を起こして、同じ色でも周囲の色によって感じ方が違うというのはよく聞く話ですが、それを真面目に解説している記事を読んだのは初めてだったので、感心しました。


まず背景色によって、被写体の色がその反対の性質を持った色に見えるという現象があるそうです。これを、同時対比と言います。

次に、一つの色を一定時間見つめた後に、別の色を見ると、変化して見えるそうです。これを継続対比と言います。

カメラのホワイトバランスと同様に、人間の視覚システムは、照明の色に慣れていきます。照明の色が変化しても、それに応じて人間が感度を同じように変化させるので、色と光のレベルのバランスが変化していないような印象になるのだそうです。これを、色順応と言います。

照明の変化はオブジェクトに対して、様々な影響を及ぼしているのにも関わらず、色順応と既知のオブジェクトの記憶によって、固有色は同じままであるように感じるのだそうです。これを色の恒常性と言います。


驚きだったのは、私たちの持つ目は、その機能が正常に働く場合、現実世界を正確に脳へ伝達すると思っていましたが、必ずしもそうではないということです。

それは、色を認識するセンサーと光を認識するセンサーが全く別の領域にあることも関わっているようです。そのため、オブジェクトに関しての認識、背景色も含めた相対的な色や光に対しての感覚、感情などが絡み合って総合的に判断しているというようなのです。


私は、色に関して学んでこなかったので、期待して手に取りましたが、嬉しい発見でした。物体に対しての今ある認識だけで描き進めるのではなく、一度自分の目がどう感じるかゆっくり観察してから、臨む必要があるのだと気付かされました。


では、近いうちに。