①通力を司る者たち

どうも、七緑です。


井垣家とその他の神社について考えます。

鬼の一族ということで、井垣家は特別な扱いにしたいのですが、あまりに統率が取れていたり、情報が行き交っている状態だと、物語が進めにくそうなので、神社との繋がりを極力無くしたいです。

さらに、白羽瀬陣営は境常神道や倫理降神教とは別の思想にしたいので、そういう意味でも意識的に関係性を分断する必要があります。


まず、境常神道の基本的な思想についてです。常世の住人である神々は、現世に介入すべきではないし、その反対も同様に考えています。境常神道の信者はあらゆる事柄に対して、保守的な姿勢を見せることが多く、変化を嫌います。そのような場面で、千佐涼子が苛立ちを覚えるような描写ができればと思います。


次に、倫理降神教は、変化に寛容です。リベラルと言うんでしょうか。信者にとって、住み良い社会を目指しています。

成り立ちとしては、境常神道から、分派した一派が改めて掲げた組織なので、人数も少なく歴史も浅いです。

対立の理由は、境常神道での伝承に対する解釈の違いが、主な点です。

そのため、物事の解決に過激な手段を取ることもあり、思想が極端な傾向があります。


そのどちらにも属さない第三陣営が、主人公達です。基本的には、境常神道側と近い意見の場合が多いですが、悠景が美奈を助ける必要がある点と、悠景が鬼を宿している点が亀裂を生みます。



長くなったので、今回はこの辺で。

次回は、それぞれの成り立ちにフォーカスした歴史を辿ってみましょう。

では、近いうちに。