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月姫クリアしたよ

どうも、七緑です。



月姫クリアしました!!

選択肢の違いによる細かい見落としはあるものの、メインとなるストーリーは制覇しました!!


いやー、面白かった。

シエル先輩があんなに可愛いキャラクターだとは思っていませんでした。

満足です。



少しだけ感想をお話したいと思います。

私は原作をプレイしていませんから、リメイクによる変更なのか元々なのか判断できませんので、全て憶測である事を前提にお聞きください。


原点としてのイメージの強い月姫でしたが、ストーリーはかなり入り組んでいましたね。

吸血鬼、魔術師、魔法使い、魔眼使い、聖堂教会の代行者、などなど。

正直語られている事が多過ぎて、これを初めに知る方は理解するのに苦労するでしょう。作中に解説タイムはありますが、口頭による説明を受けたところで実際に見たり体験しなければピンと来ないものも多いと思います。


しかし、その点がTYPE-MOONの良さとも言えます。不親切なストーリー構成や語り口は、実在していると錯覚させてくれるように思うのです。こんな難解なことが起こっているのだからそう簡単に言葉にできるものではありませんし、前提となるその界隈で使用されている用語なんて山ほどあって然るべきです。


そんな世界の中で、主人公が奮闘します。

私が思うに、TYPE-MOON作品に登場する主人公達にはある共通点があります。

「女の子1人を守るために、たとえそれが異常だとしても貫かなければならない」という精神性を肯定している点です。少年漫画に登場する主人公達はある意味壊れていることが多いですが、その精神性を否定する描写はあまり見受けられません。対して、TYPE-MOON作品では、ヒロインに(その価値観は)おかしいとまで言われます。

少年から青年へと変化してしまうと、変に経験を積んで、あらゆる所にツッコミを入れたくなります。何もかもを蔑ろにして強くなるための修行に打ち込む戦闘民族だとか、自分を置いて冒険しに行った父を探すためにハンターを目指すただの少年とか、ようわからんけど海賊王になりたいゴム人間とか。「その精神性ってなんなの?」と思ってしまうわけです。

作中では彼らを支えながら憧れる人々が登場して、暗にその稀有な精神性を讃えるわけですが、現実を知り始めた青年の瞳には非常に遠い存在に映ります。そんな彼らにとっては、TYPE-MOON作品に登場する主人公は一歩だけ近い存在に感じられるのです。稀有な精神性とそれを支える超能力は必ずしもあらかじめ備わっているわけではありません。異常だと言われても否定されても、1人の女の子を救うためには、稀有な精神性を獲得し、貫くことこそが唯一の方法なのです。そして、それを納得させるための世界観設定と描写が相まって、傑作たらしめているわけです。

それが、月姫を含めたTYPE-MOONに対する評価です。


ご静聴ありがとうございました。

では、近いうちに。