どうも、七緑です。
扉のデザインを決める上で悩んでいる事がありました。
前回話した通り、和と洋の区分けは一度決着がついたのですが、今度はそれらを掘り下げた場合、具体的にどんなビジュアルにするか非常に悩みどころだったのです。
まずは素直に考えてみました。
西洋の扉は装飾の派手な物や重厚な物。様々な素材で作られた扉が容易に思い浮かびます。ファンタジー作品でもよく登場しますから、その影響も大きいでしょう。問題はなさそうです。
対して、和風な扉を考えた時に躓きます。派手さがない!!純和風な日本家屋で使用される扉は派手さがなく、見栄えしにくいのです。演出次第だろうという意見も飛んできそうですが、こと戦闘シーンで使用する派手な演出とはマッチしなさそうです。あらゆる要素を掛け合わせて絶妙なバランスで派手さと和を両立させたとしても、バリエーションを出すとなれば自信がありません。
そこで、扉という言葉に縛られず視野を広げてみたところモチーフとして上がったのが「鳥居」「灯籠」でした。
鳥居は、デザインが単純な点と神道との繋がりが強い点が気になり却下しました。神様の通り道という意味では良さそうでしたが、アイデアスケッチしようとしても上記の理由からペンが走らなかったのでダメそうでした。
灯籠は、良さそうです。
扉という言葉とはかけ離れていますが、戦闘時に手元に出現させて、常世の物を取り出すという描写を禍々しく格好良く成立させる事は出来そうです。また、枠も柄もバリエーションが無数にありますし、イメージが湧きます。
灯籠を採用して、進める事にしました。
西洋側ではランタンがありますから、両文化分かりやすく対照的なデザインを実現できます。
現実になかったり、特別意味のない模様や物質だと元ネタがなさ過ぎて、ファンタジックもしくは未来的になってしまいます。反対に、出典を意識し過ぎると、文化感や時代感が強まってしまい、設定ががんじがらめになる恐れが出てしまいます。
難しいところですね。
では、近いうちに。
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