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どうも、七緑です。


私は本を読むのが嫌いです。その代わりに映像が好きで、アニメと映画と少しだけドラマを見ていました。最近はお笑い芸人が好きなので、バラエティ番組も見るようになりました。本や漫画を手に取って、時間を費やしている人の気が知れません。こうして大人になり少しは理解できるようになりましたが、紙と文字という媒体には心を許しきれていません。

私は幼い頃から文字を読むのが遅い子供でした。遅過ぎてからかわれたり、不便な目に遭う事はこれと言ってありませんでしたが、だからこそ騙し騙しやって来てしまった所があります。強制されるほど劣ってもいませんでしたが、劣等感を覚えるには充分な差だったと思います。

今考えれば、嫌なら訓練すれば良かったのですが、なんせ当時は小学校の低学年ですから、そんな風に考えられませんでした。

幼い頃からアニメしか見て来なかったので、当然速度は緩やかにしか上昇しませんでした。いつからか、読書速度は棄ててその分他の能力を伸ばそうという考え方になりました。その頃にCGデザイナーとしての道を歩み始めます。紆余曲折あり、今はCGアニメーターとしてアニメ制作に従事しています。


CGデザイナーを意識した高校生の頃に予想していたのはここまででした。しかし、今はその先を見ています。この仕事では幸せになれないと分かったからです。私は新たに目標を定めました。「アニメ監督か原作者のどちらかもしくは両方になりたい」という目標です。そこで大きな誤算が発覚します。目標のためには文を扱う必要があるのです。あの苦手な文章を扱う能力が必要だと十数年の時を経て気付いてしまいました。軽快に歩いていると思っていましたが、いつしか頭の上に巨大な重石が乗っかっていたのです。仕方がなく押し潰されそうになりながら歩を進めます。読書から避けていた事で得られるはずの知識や語彙も含めてそれらを鍛えていく事にしました。


今進んでいる方向はCGデザイナーを目指した高校生の頃とは真逆にも思えますが、不思議と無駄足を踏んだ気はしていません。この道筋でしか辿り着けなかった答えのように感じています。かけがえのない貴重な経験をしてきたようにも思います。だから今前向きに取り組んでいるわけです。


会社への不満があり、自分と向き合う時期なのでしょう。自分語りをしてみました。インフェルノを執筆するにあたって、色々な物語を読んでおくべきだなぁと感じているところでした。もっと前からたくさんの本を読んでおけば良かったという気持ちもありますが、よく考えればそんな余裕はあまりなかったようにも思います。そのくらい常に何かに熱中していました。

だから、これから焦らずしっかりと本を読んでいきます。

では、近いうちに。