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②事件案

どうも、七緑です。


ぜんかいのつづき〜〜。

今回はインフェルノの大きなイベントとなる事件について考えます。


事件案⑤:赤海事件


変死体が短期間に至る所で発見される。被害者に関連性はなく、無差別な犯行である。事件の関連性は遺棄される死体全てが奇妙に変形している点だ。単に折り曲げられたり破損しているだけではなく、膨張・収縮し、構造や材質自体が変化している。この一連の事件を「赤海事件」と呼称する。


・ケース1

赤海市〇〇山道中にて、「不審な生き物がいる」という通報。周辺の警官が駆け付けたところ、生物らしき謎の物体が絶命しているのを発見。全身に毛はなく不健康に青白い肌。頭部は馬のように細長く、耳に相当する部分が角のように長く鋭く成長している。その頭部と腹部は溶けて内側の肉が見えている。首から下はまるで類人猿のような形状をしていた。その様子を認めてすぐ、蒸発するようにその死体は消滅した。


・ケース2

〇〇公園より通報。警官が駆け付けたところ、頭部破裂死体を発見。通報者によると、「叫び声を上げながら男性が追いかけて来た。恐怖心から必死で逃げていたら、背後ですごい音がして、確認したら男性が既に倒れていた」とのこと。頭部が破裂する現場に居合わせたという証言を得たのは、これが最初となる。


・ケース3

〇〇公園構内、ケース2から数十メートルほど離れた場所で変死体を発見。発見者はケース2のため、応援に駆けつけた警官らだ。頭部は焼け爛れて、肉が見えていて、形状が大きく変形しており、イモリやカエルのような構造をしていた。そして、首から下は類人猿のようだった。ケース1と類似する点が多く認められる。ケース1同様に死体はまもなく消滅した。


・ケース4

〇〇線沿線の国道より通報。「この世のものとは思えない化け物がいる」という旨の通報を多数受け取る。片方の目玉が異常に大きな四足歩行の化け物で尻尾も付いていた。全長は23メートルほどで、その巨体の割に素早い動きをしていたとのこと。警官は周囲の危険を考え、拳銃5発を発砲し、いずれも命中。まもなく絶命した。その数分後、対象は消滅した。


はい。本来は無数の事件が同時多発的に起こっている予定ですが、4ケースだけ取り上げました。タネを明かしてしまえば、教団の実験が進み第二段階へと突入したという事を物語っている事件です。泥の扱いをマスターした人間が増え、いよいよ集団で1つの扉を作る方法について模索し始めます。その巨大な扉は何を連れて来るのでしょうか。


では、近いうちに。