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③教団の持つ謎

どうも、七緑です。


前回に引き続き、教団の持つ謎についてですが、今回は能力の本来の意味を考えます。


これまで教団の持つ謎について考えてきました。教団は不明な点が多い秘密結社です。彼らの目的は現世と常世の統合です。そのために情報を掻き集めているので、持っている情報が多いわけです。世界の統合は教団の悲願ですが、それは通力の存在が大きく影響しています。通力によって世界の統合が成し遂げられそうだと算段がついてから、教団の活動は活発化します。十数年もの間、水面下で動いていましたが、最近になって活発化します。その最たる例は連続破裂死体事件です。彼らは通力の実験として、関係のない人間を大勢殺しています。

彼らは通力の本来の意味をまだ知りません。彼らは通力の事を「不適合者を排除して、適合者を覚醒させる装置」だと思っています。統合する世界には不適合者は必要なく、全て抹殺する意向なのです。

しかし、通力には教団の知らない能力がまだ隠されています。物質を変形させたり、泥に物質性を持たせる働きはそれを示唆しています。これは覚醒者の力量によって出来る事に差があります。通力の様々な能力を全て引き出す事で本来の意味が明確になってきます。

その意味とは、全人類の進化です。

物語の終盤まで泥を被った人間は適合不適合によって、覚醒するかどうかが決まると考えられますが、必ずしもそうではありません。

不適合者は準備する事で、適合者になり得ます。通力にはその能力が隠されているわけです。

通力の真の意味によって、物語はクライマックスを迎えます。


通力の真の意味を教団の人間は知らないのか、それとも上層部が悲願達成のために隠しているのかはまだ謎です。


では、近いうちに。