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②教団の持つ謎

どうも、七緑です。


前回に引き続き、教団の持つ謎についてお話します。

今回は能力とその本来の意味についてです。


まずは、扉についてです。

覚醒者は意識する事で空間に扉を出現させる事ができます。そこから泥を取り出すという話は既に何度もしていますが、扉は泥を取り出す事が本来の目的ではありません。

泥はあくまで副産物に過ぎず、覚醒者の持ち得る能力の中ではさほど重要では無いのです。扉の用途として最も重要なのは常世と現世を繋ぐ事です。より高次な覚醒者は扉を使って、2つの世界を行き来する事が出来ます。それはどこでもドアの様に空間をワープするような気軽さではありません。序盤は泥を取り出すために扱われます。覚醒者の通力によっても出現させられる扉の大きさも変わるので、序盤の未熟さでは手を入れてやっとの大きさという事が多いわけです。


次に通力です。

覚醒者は通力という物質によって構成されている現世では、存在しない力を持つ事になります。それは身体に様々な影響を及ぼします。まず、身体能力は格段に向上します。それから第六感のような直感の鋭さと目に見えるはずのない精神的な要素をまるで目で見ている様に感じ取る事ができます。通力が全く無い人間には泥も見えません。

そして、通力は現世に物質的な影響を及ぼす事も可能です。不適合者に対してのみ、その身体を自在にコントロールして変形させる事が出来ます。自分の身体を変形させる事も出来ますが、リスクが多いため基本的には好んで使う覚醒者はいません。寿命が縮みますし、瞬間的な疲労感が使用者を遅います。

戦闘時の有用な使い道は他にあります。泥自体を物質化する方法です。厳しい修行か才能が必要ですが、可能です。通力によって意思を込めた泥は自在にコントロールできます。それは変形や異動だけでなく、硬度を変化させたり、触れた者を覚醒させる以外の効果を付与する事も可能です。戦闘ではこの能力を活用して戦う事が多くなります。


そろそろ時間となったので、ここで一旦区切ります。能力の本来の意味はまた次回に話します。


では、近いうちに。