どうも、七緑です。
前回はクトゥルフ的な要素を取り入れるために、インフェルノの世界観ではどんな未知の恐怖を演出できるか考えていきました。
今回はその続きです。
前回出した案以外にも、いくつかコズミックホラー的な要素は出せそうですが、その他にも考えるべき事はあります。
それは、方針です。
アイデアがあっても、チグハグでは意味がありません。ラーメンとパンケーキは美味しいですが、合わせて食べる物ではないです。
演出的な立場に立って、方向を決めて、バランスを取ります。時には良い案を捨てる覚悟も必要でしょう。
まず、第1章のメインストーリーでは未奈の消失から自分の進むべき道を決心する悠景を描きます。
さらに、物語全体としては、常世と現世の違いを描き、常世が現世に与える影響とそれによって人類が何を決断するかを描きます。
それらの隙間を埋めるようにコズミックホラーを散りばめる必要があるわけです。
その一手を担うのが、刑事側の面々です。
彼らは刑事として、ある意味では渋々謎に挑戦する人物です。
最初はほとんどその謎を知りませんが、物語が進むに連れて、謎の中枢に潜り込んで行きます。謎の衝撃は計り知れません。彼らのうち、1人はあまりの恐怖に発狂して自殺してしまってもありですね。
また、謎を知るのは彼らだけではないかも知れません。事件の内容を知るであろう人物の恐怖によって気が狂ってしまっているというイベントもいいですね。読者に対してどうしようも無い不安を植え付けることができそうです。
あなたには訪れていない経験でも、あなたの知る人間の誰かは味わっているかも知れないという可能性の世界ですが、そこがホラーの良さだと思います。画面(もしくは紙)の中の世界は、もしかしたら私の世界と繋がっているのかも知れないというネガティブな好奇心を掻き立てます。
刑事側の彼らはどうしようも無いピンチの時に、主人公達に助けられます。
そうなってしまえば、主人公達が知っているであろう情報を使ったコズミックホラーは作り出せなくなってしまうので、注意が必要です。
主人公達の知らない謎に踏み込み過ぎた時が、刑事側と主人公側の接触の適切なタイミングかなと思っています。
それまでは主人公側と並走させ、謎を交互に暴く形にしていければと考えています。
今回はここまで。
こうなるとより謎を持っているはずの教団側が気になってきますね。
次回はそこらへんを考えましょう。
では、近いうちに。
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