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②キャラクターアーク

どうも、七緑です。

前回の続きからになります。


<人物の「特徴が現れる瞬間」>

幼馴染との会話で現れます。彼女は世話焼きなので、主人公の手助けをしようとしますが、彼は全て拒否します。しかし、彼女が困っている状況に対しては手を差し伸べます。「自立したい」気持ちと他人に対しての優しさを描写します。


<普通の世界>

幼馴染の家に居候しています。幼馴染とは仲が良い為、幸せな環境に思えますが、肩身の狭さを感じています。主人公は自立したいのでその点でも息苦しさがあります。


<第一幕>

・「嘘」を明確に打ち出す

幼馴染との会話によって思い出される両親と祖母の思い出。そこから「嘘」を明確にします。

・「嘘」を克服する力がある事を示す

幼馴染の親切を受け入れようとしない頑固さを描きながら、一方で彼女を助けようとする優しさを描きます。一見二面性にも感じられる主人公の性格はそこまで悪い方向に進んでしまっている訳ではないという変化の余地を見せます。

・最初の一歩を教える

「私に頼っても良いんだよ。」という言葉を反芻する主人公。

・インサイディング・イベントを拒否する

幼馴染の両親に二人の関係を聞かれる。柔和だが若干古風な感覚の父親から、「君が良ければこのまま、未奈の婿になって貰えたらと思っている」と言われる。嬉しい気持ちの反面、このままでは良くないと言う感覚によって、複雑な心境になる。

・「嘘」への態度を進展させる

過去の体験から自立しなければいけないと考えていたが、それは本当に必要なのかと感じています。しかし、このまま居候のままでいるわけにはいかないと言う感覚もあります。

・決断させる

未奈と正式に交際する事に決めます。孤独な方向へと進む自立ではなく、他人と向き合う事に決めます。この決断は、正しい方向への変化というよりは、自立に対してよく分からないために目を背けるという意味を孕んでいます。


<プロットポイント1>

・人物の決断 その1

未奈との交際を決める。

・人物の決断 その2

2人は連続殺人犯に襲われます。覚醒する未奈ですが、ピンチに陥ります。それに対して、何としても救出しようとする主人公。自分にとって、1番大切なのは彼女なのだと確信します。

・人物の決断 その3

未奈が行方不明になります。

それによって、再び主人公の考える"自立"が必要だと感じ始めます。

警察の事情聴取などを経て、未奈の家を出る事にします。憐と月に出会い、そちらで居候する事になります。白波瀬邸が新たな「普通の世界」になります。

当面の間、未奈の救出が目的になります。「未奈=求めている平和な暮らしの象徴」と言ってもいいでしょう。


やっと序盤を終えられました。前後が関係し合うので、何度か行き来しました。

そうは言っても、私の記憶ではM.Iの時ほど悩んでいる印象はありません。というより、なかなかうまく行っているような気がします。

設定した「嘘」「WANT」「NEED」が適切だったようで、確認程度の行き来で済んでいます。


次回からは第二幕となります。

キャラクターアークは非常に重要な工程なので、最新の注意を払い、進めてまいります。


では、近いうちに。